森林資源を地域内で
世界の再エネ(自然エネルギー)
利用の中で最も割合が大きいのが
木質バイオマスの熱利用。
全世界の最終エネルギー消費量に占める
バイオマスエネルギーの割合(%)
現代的なバイオマスの熱利用は欧州で進んでいますが、日本の熱需要が単純に少ないとは言えません。
国全体で見ると世帯当たりエネルギー消費量に占める暖房の割合は照明・家電製品・他とほぼ同じですが、北海道のエネルギー消費量に占める暖房の割合は、照明・家電製品・他の2倍となっています。(住環境計画研究所「家庭用エネルギー統計年報2012年版」)小規模な木質バイオマスボイラのメーカーが集積しているオーストリアと日本の木質バイオマスボイラ導入量を単純比較すると、オーストリアで約27.5万台 (2015年時点)、日本で約1.6万台(2016年時点)。オーストリアの人口が約890万人、国内で最も熱需要がある北海道が530万人であることと併せて考えてみても木質バイオマスボイラの導入余地は大いにあると考えられます。
木質バイオマスとは、「木材に由来する再生可能な資源」のことで、未利用木材、樹木の伐採や造材のときに発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑など、地域の木材資源をチップやペレットにして利用します。
木質バイオマスのエネル
ギーは発電として利用するよりも、木質資源の持つエネルギーを瞬時に熱交換することで、余すことなく熱源として無駄なく使える熱利用に向いています。また、化石燃料に比べずっと安価な上、化石燃料を燃やさないため、CO2排出量を削減することにより地球温暖化防止、木の伐採からチップ化、運搬、ボイラの設置、稼働、メンテナンスまで、すべてを地域で行うことで、地域に雇用が生まれ循環型社会づくりにもつながります。 エコロミの事業は地産地消を基本としており、木質バイオマスボイラを含めた事業展開により、地域の活性化を図ります。
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木質バイオマスを利用するメリット
- CO2排出を抑制、地球温暖化を防止
- 廃棄物の発生を制御
- エネルギー資源としての積極的な利用
- 森林の適切な整備への寄与
- エネルギーの地産地消により地域の活性化
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木質バイオマスの熱利用
- ボイラから出る熱をそのまま使うことができるのでロスがほとんどない
- 熱利用であれば、地域の実情にあわせて導入が可能である
- 給湯需要の大きい公共施設、福祉施設、病院、宿泊施設などへの穏やかな温もりの活用が理に適っている
- 需要から供給までの一体的な設計と体制構築により、地域で取り組むことで地域循環の活性化につながる波及効果を生み出す
木質バイオマスにおける
熱供給サービスイメージ
日本における木質バイオマスボイラの普及は、情報不足、コストの高さなどの要因により進んでいない状況にあります。 今後のバイオマス熱利用による地域の経済的な自立、運用やビジネス化を踏まえた計画、システム構築に対して、エコロミは熱効率が高く性能と経済性の優れたボイラの提供を行ってまいります。