鹿児島県十島村宝島における再エネ導入事業

本事業は、環境省令和3年度補正予算 離島における再エネ主力化に向けた運転制御設備導入構築事業(離島再エネ主力化計画策定事業)に採択された事業計画に基づき、鹿児島県十島村の宝島を対象に、極小離島かつ独立系統という特徴から系統制約により再エネ接続可能量が著しく低い離島において、供給側設備として導入する太陽光発電と需給調整用蓄電池と、需要側設備として導入する小型蓄電池を一体として群制御することで、系統への影響を低減させることで一定容量の再エネ設備が導入可能となるシステムを構築し、島の脱炭素化推進、地域活性化に貢献できる再エネ導入事業を行います。

    【目的】

  • 十島村の有人7島の内とりわけIターン者が多く電力ニーズの高い宝島を対象とし、太陽光発電の導入により内燃力発電所の発電量を削減し、温室効果ガス排出量を削減する。
  • 供給側設備と需要側設備を一体として群単位で管理・制御するEMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入することで、再エネ電源の出力変動や需要家負荷の変動をできる限り吸収することが島全体の需給調整力の強化となる。具体的にはディーゼル発電機の計画的な運用、系統運用者の負担軽減、内燃力発電所の燃料費削減に寄与することができる。
  • 実現する群管理・制御の手法により、従来の考え方では系統連系できないと思われていた小規模離島においても再エネ導入の促進が可能であり、 2050年の温室効果ガス排出量ネットゼロ実現に向けて、宝島の事例をモデルケースとして、十島村の他の有人島だけでなく、全国の離島への横展開を狙う。